メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームについて

 メタボリックシンドロームとは脂肪(主に内臓脂肪)が蓄積することによって肥大した脂肪細胞より悪玉アディポカインが分泌され、更には善玉のアディポネクチンの分泌低下によりインスリン抵抗性の状態、すなわちインスリンが効きにくい病態となり、それに応じてインスリンの分泌が亢進して高インスリン血症となる病態です。インスリンはホルモンであり過剰になると害があります。メタボリックシンドロームは 高血圧、糖尿病、脂質異常症、さらには心筋梗塞、脳卒中、慢性腎臓病、非アルコール性脂肪肝炎、癌などの様々な病気を引き起こします。メタボリックシンドロームは万病の元であり、内臓脂肪蓄積によるインスリン過剰や、アディポネクチン低下などにより早期の段階で既に問題が起こってきており、そしてそれが致命的な疾患であることを認識しなければなりません。以前は「死の四重奏」と呼ばれていました。無症状であるからといって放置するのは大変危険です。病態によっては高血圧、糖尿病、糖尿病境界型(前糖尿病状態)、 脂質異常症に対して早期に薬物療法を開始しながら食事(カロリー制限)と運動療法による内臓脂肪減量こそが根本的な治療となります。カロリー制限(Caloric restriction)は抗加齢医学で注目されておりメタボリックシンドロームの治療だけでなく長寿を目指せる可能性があります。日本での診断基準では腹囲男性85cm以上、女性90cm以上を必須条件としていますが、当診療所では内臓脂肪を測定できる体組成計(インピーダンス法)によるメタボリックシンドロームの早期発見を行っております。また内臓脂肪減量の補助療法として漢方療法が有効な場合もあります。